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ジャックラッセルテリア飼育奮闘記+α

amazonのkindle本に新しい書籍「犬の問題行動対策」を追加しました。

犬の問題行動対策:ジャックラッセルテリア飼育奮闘記4
https://www.amazon.co.jp/dp/B072JZYXNQ/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1496879636&sr=1-1

吠え癖、咬み癖、引っ張り癖からレッドゾーンまで、dogactuallyの読者アンケートで犬の飼い主さんが困っていた犬の問題行動から放し飼い犬対策まで、原因と対策について書いた本です。日々愛犬の問題行動に心を悩ませている飼い主さんにお読みいただきたい内容となっています。

閲覧にはkidleまたは、スマホ・タブレット・パソコンで使用できるkindleアプリが必要です。以下のkindle本も出版中です。

ジャックラッセルテリア飼育奮闘記1: ジャックラッセルテリアとうまく付きあうために
http://www.amazon.co.jp/dp/B071LRFKY5

ジャックラッセルテリア飼育奮闘記2: ジャックラッセルテリアと仲良く付きあうために
http://www.amazon.co.jp/dp/B071785GQR

家庭犬の心理: あなたの犬の気持ちを理解するために
http://www.amazon.co.jp/dp/B071FL4919

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ここにある一連の記事は、2017年の5月末までGREEN DOG主催のdog actuallyに寄稿したものです。dog actuallyの閉鎖に伴い、これからも過去記事を読みたいというご要望が多かったため、史嶋桂@小島啓史の記事の中から読者数が多かった記事から優先してこちらに引っ越してきました。他の記事もできるだけリトリーブしたいと思いますので、当面はブログ毎のコメント欄は閉じたまま記事の引っ越しを優先します。ご意見ご要望はトップページのコメント欄からどうぞ。
下記のリンクからお読みになりたい記事の目次にとびます。全体をご覧になりたい方はこちらにブックマークをお願いします。
なおすべての記事は史嶋桂@小島啓史に著作権がありますが、GREEN DOGも使用権を留保していますので、無断転載・無断使用・無断改変はお断りしますとのことです。
 
2017/05/30より正式公開

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コメント

こんにちは、初めまして。
ドッグアクチュアリーを以前より拝見させておりまして、史嶋様(小島様)の記事をいつも参考にさせていただいておりましたものです。
当方海外にて去勢済み、5歳のオス柴犬を飼っております。

実は犬に関して経験豊かで知識が豊富な史嶋様にご意見を伺いたく、失礼を承知の上でご連絡しております。
もしも差支えなければで結構ですので、もしお時間がございましたらご意見を頂けたらと思います。

以下が相談内容です。

旅行の為に愛犬をペットシッターの自宅に預けたのですが、ペットシッターが私に相談することもなく、ケージに入れることもなく、夕方から夜にかけて4-5時間家を空け、分離不安の症状を引き起こし、壁に穴をあけました。
その際には両前足に軽傷を負っておりますが、私が戻るころには完治しております。

以前から私の犬は分離不安の症状を発症したことが無く(過去には毎日7時間近く一匹にしていましたし、現在は週末や夜に数時間家を空けたりもします)、特に病院に入院した時も(胃腸があまり強くないため、1泊から2泊程度の入院を数回)、過去に2回友人(犬あり)や他のシッターに預けた時にも分離不安の症状を発症することはありませんでした。

また、2週間シッターに預ける予定が、結局1週間で事故が起こったため、その後1週間は動物病院に預けましたが、その時も食事をあまりしなかった他には、特に問題はなく、良い子でおとなしくしていた、とのことです。(元から食べムラはあります)

なお、シッターには食事やおやつに関しての指示などの詳細を残していましたが、食事のトッピングを指示通りにしなかったり、大好きなおやつを私たちが指示した分量あげていなかったようです。

また、昼間は基本シッターが家で仕事をしているため、さほど家を空けてはいないはずですが、この事故が起こる前に既に数回一匹にしていたことはあったようですが、その際には特に事故は起こりませんでした。
彼女曰く、前兆は見られなかったと言っています。(あくまで「彼女曰く」です)

この状況を踏まえて史嶋様の経験や知識から教えていただきたいのですが、このように過去に特に分離不安の症状を発症したことがなくとも、突然分離不安の症状を発症するということはあるのでしょうか?

この先私が長時間自宅に置くことで、分離不安症を引き起こす可能性は高いと言えますか?(現在は短時間しか試していません)

こちらはあくまで一意見としてお伺いしたいだけです。
他に獣医師など、幅広く意見を集めており、多くの意見を伺いたいので、参考までにお聞かせいただけましたら幸いです。
図々しいお願いで申し訳ございません。
お忙しいところ恐縮ではございますが、何卒宜しくお願い申し上げます。

石井さん、
まず犬の分離不安は病気や症状ではなく、犬がその時に感じる心理的な不安から見せる一連の行動だと思います。

そもそもイエイヌはオオカミの子孫であり、100万年くらい前から常に群れで暮らす生活をつづけたのちに10万年から数万年前に人間と暮らすようになり、その中からイエイヌができました。

つまりオオカミとして群れで暮らしてきた時間のほうが圧倒的に長く、原始時代から近年までは常に飼い主であるハンターと行動を共にした過去を持っています。その間に行ってきたこと、その時の心理状態というのは現在の犬も変わらず持っているというのが僕の考えです。

そのため狼に近い柴犬などのプリミティブドッグは群れで過ごす(家族と暮らす)ことが当たり前な暮らしと考える細やかな心理を持つ犬が多く、外飼いなどで性格が破たんした犬でない限り、分離不安から異常行動をとりやすいです。

同じように犬も狼も社会化された相手=近しい犬や人からのストロークを求める社会性動物です。ここでいうストロークというのは人間の交流分析で使う心理学の用語で「近しい他者からの働きかけ」というくらいの意味です。

ストロークには肯定的なものと否定的なものがあり、優しくなでてもらう、一緒にいて優しく声をかけてくれるというのが犬が日常的に欲する肯定的ストロークになります。一方否定的ストロークには叱る、叩くなどがあります。仮に今回のシッターが否定的なストロークを取らなくても、肯定的なストロークが少なく犬を放置すれば同じことが起きるでしょう。犬は人間以上にストロークなしには暮らせない生き物です。

そのため犬は、肯定的なストロークが得られないと、否定的ストロークでもいいから欲しいと感じ、飼い主に叱られるのがわかっていても望ましくないことをする生き物です。留守番中にものを壊すなどはこうした原因でおこります。

また犬は人間や犬などの生き物に社会化するのと同じように、家や場所などにも社会化されます。社会化された環境にいる犬の情緒は安定しますが、社会化されていない、あるいは社会化不十分な環境に独りでおかれるとやはり不安を感じます。

以上を踏まえた上でご質問の件ですが…

>過去に特に分離不安の症状を発症したことがなくとも、突然分離不安の症状を発症するということはあるのでしょうか?

悪条件が重なれば、今回と同じようなことが起こると思います。特に今回は犬が心理的外傷を負っているため、同じシッターはもう使わないほうがいいでしょう。

犬は先に説明したような社会性狩猟動物の性質を持つ生き物です。今回はペットシッターの家に預けられ、そのペットシッターがいなくなる、つまり見知らぬ家に独りで?閉じ込められるという、犬からすれば危機的な状況に遭遇しています。

つまり犬にとって、
・ 社会化不十分な相手に見知らぬ場所に閉じ込められた。
・ その人間もいなくなって強く不安を感じた。

という悪条件の重なりが分離不安だけでなく閉じ込められる恐怖を掻き立て、壁を壊して脱出しようとしたというのが今回の原因のように感じます。

一方でその後預けられた動物病院は、おそらくかかりつけ医で良く知っている相手と場所であった上、おそらく犬が落ち着ける狭いケージや薄暗い部屋に置かれたため、問題なく過ごせたのだと思います。

こうした問題はあくまで社会性動物である犬の特徴が望ましくない方向に出たもので、単純に餌やおやつを与えるだけでは改善しません。根本的な解決=見知らぬ場所でも独りで留守番できる犬にするには相応の訓練が必要になります。

訓練の実例としては右のメニューの「12 信頼で取り除く犬の分離不安」をご覧ください。
またこうした犬の心理をより詳しく読み解くには「kindle版家庭犬の心理」もおすすめします。
http://www.amazon.co.jp/dp/B071FL4919

以上、お役に立てば幸いです。

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